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#50 casa 久しぶりのアルバムは熟成度の高い作品ばかり、全10曲。
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古賀夕紀子(Vo)、古賀美宏(Gt)による姉弟デュオcasaが、約10年ぶりに3枚目にあたるアルバムを発表。
デビュー当初のcasaは、ブラジル音楽をベースにアレンジされた作品が多くを占めていたため、"ブラジリアン・デュオ"という印象で語られたことも多かった。
それは弟・美宏のガット・ギターや姉・夕紀子のスキャットのスタイルに由来していた部分が多分にあったからかもしれない。
しかしcasaの作り出す音楽にはそれほど単純に、ジャンルにくくれない何かが存在していた。
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ここで少しcasaのおさらいをしておこう。
というのも、新譜『手紙』をはじめ、今までに発表された2枚のアルバムも含めた3タイトル同時配信がスタートされたからだ。
一枚目のアルバム『すみわたる』('05)ではたしかに耳慣れたラテン・スタイルのギター奏法や
スキャットがフィーチャーされて聴こえてきたが、その一方で、casa独自のブラジル音楽の解釈がたしかに見え隠れしていた。
カエターノ・ヴェローゾや'80年代終わりに話題を呼んだニューヨークのユニットAmbitious Loversを彷彿させるような予感がしたのは私だけだろうか。
そしてその次に発表した『歌十色』('07)では、バンド・アンサンブルで確立されたラテン・ジャズを聴かせる一方、casaならではの、形式にこだわらないコード進行と自由奔放な歌メロをのびのびとしたヴォーカルで表現する作品たちの、耳心地の良さが印象的だった。
行く先を知らされない、ワクワクした冒険の旅へと誘われ、いつの間にか目的地に降り立ったころに感じるのは深く心地よい余韻。 casaの音楽は心にゆとりを与えてくれる音楽だ。
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今回のニュー・アルバム『手紙』は約10年ぶりの新譜である。
全曲ギターとヴォーカルというミニマムな編成だが、けして地味さはなく、二人のアンサンブルは揺るがないものとなった。
- 古賀夕紀子の様々な表情を見せる、誰にも例えようのない唯一無二の伸びやかで広がりのあるヴォーカル。
- そしてその根底にあるのが古賀美宏が書く自由な曲の世界。
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casa ニュー・アルバム 『手紙 (la carta)』
CXCA-1305 \2,000(税抜価格)+税
01. 昨日のこと
02. ブエノスアイレス
03. 夜明け
04. グライダー
05. 烟
06. 青すぎる春
07. 白昼夢
08. green
09. バイバイバード
10. 子供の魔術
今回発売のニュー・アルバム『手紙 (la carta)』を含めたcasaの全3タイトル、そしてcasaが大貫妙子の「若き日の望楼」をカヴァーし参加した『音のブーケ ~大貫妙子カヴァー~』も一挙に配信されます。
【配信アルバム一覧】
●ニュー・アルバム 『手紙 (la carta)』
単曲¥200 (税抜価格)+税
アルバム¥2000 (税抜価格)+税
●ファースト・アルバム『すみわたる』
単曲¥200 (税抜価格)+税
アルバム¥2,200 (税抜価格)+税
●セカンド・アルバム『歌十色(うたといろ)』
単曲¥200 (税抜価格)+税
アルバム¥2,400 (税抜価格)+税
●コンピレーション・アルバム
『音のブーケ 大貫妙子カヴァー /Various Artists』
単曲¥200 (税抜価格)+税
アルバム¥2,400 (税抜価格)+税
【配信ストア】
・iTunes Store
・Google Play Music
・amazon music
・music.jp STORE
・oricon
・レコチョク
【配信形態】
<関連リンク>
casaアーティストページ
http://midiinc.com/cgi/contents/commodity.php?a=12
古賀夕紀子ブログ
http://comamimi.dreamlog.jp/