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エンケンお宝音源集「遠藤賢司玉手箱 未発表室内録音集 MIDI時代」が2019年、年初にリリース!

ミディ所属時に残した未発表音源・映像を詰め合わせた3枚組BOX


 

“最初のテイクは美しい!”
「夢よ叫べ」〜「ちゃんとやれ!えんけん!」まで、1996年〜2013年、エンケンMIDI在籍時代にレコーディングされた楽曲のアウトテイク集!「夢よ叫べ」「おでこにキッス」などなど、エンケン代表曲初期の瑞々しい歌詞や演奏が聴ける貴重なスタジオ録音珠玉盤。また名演奏家たちとのレコーディング風景や貴重なプライベート映像、そしてオリジナルフィルムからリマスターしたPV「夢よ叫べ」をDVDで初収録!

 

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ディスク1<生ギター編>
MIDI移籍後、第1弾のアルバム『夢よ叫べ』収録予定曲を最初に全曲弾き語りでレコーディングした貴重音源に、第2弾『もしも君がそばにいたら何んにもいらない』収録曲「暗闇の帝王」のハモニカソロバージョンなど全12曲収録。

ディスク2<通好み編>
アルバム収録曲のレコーディング以前、生ギターやエレキギターでの静謐かつ過激に自由な演奏を録音した通好みサイド。「やっぱりあなたの歌じゃなきゃ」の初期歌詞や、「ビートルズをぶっとばせ」での、エレキハウリング&ドラムバージョンなど全9曲を収録。

DVD <純音楽の風景>
名曲を名演奏家たちとの貴重なレコーディグ風景や、楽屋裏の和やかな模様など、見どころ満載。
出演者:鈴木茂・梅津和時・鈴木圭介(フラカン)・エンケンバンド、細野晴臣などなど。

 

<ディスク1>
『夢よ叫べ』は久しぶりのスタジオ録音によるフル・アルバムだった。ライブ活動を続けてきた中で、録音していない曲は溜まっていた。どの曲を選ぶか。迷う。どのような音にするか、エンジニアは?スタジオは?確認することはいくつもあった。だから、まず、一人で録音してみることにした。ということで、レコーディング前の1996年6月3日月曜日、東京FMレコーディングスタジオで候補曲20曲を録音した。テンポはもちろんのこと、歌詞もアルバム・ヴァージョンと違っているものが多い。エンケンはこの録音の後、7月に、約1週間知り合いの黒保根村の一軒家に籠もって歌詞や構成など、曲のねり直しをした。歌詞はそのときの改訂されたものが多いようだ。アルバムのレコーディングは96年8月12日からスタートした。東京FMレコーディングスタジオには古いマイクもたくさんあったので、丸1日かけて全部のマイクを試してみたりもした。久しぶりのエンケンのアルバム、ということで、周囲も盛り上がりトリビュート・アルバム『プログレ・マン』も制作された。当のエンケンはレコーディング期間中もライブ活動を休止することなく精力的に行動していた。
 アルバムではバンド形態で収録されている曲も一人で歌い演奏されている。歌う喜びを強く感じさせる清々しい空気がある。詞、曲と対しながら、曲の聴かせかた、音の骨格や広がりなどいろいろなことをエンケンが頭の中に描いていったのだろう、と想像しながらこの録音物を聴いてみるのも一興だ。
 <ディスク1>最後の「暗闇の帝王(ふくろうと黒猫)」は『もしも君がそばにいたら何んにもいらない』レコーディング時のアウトテイク。基本部分はレコーディング初日に録られた。発表されたヴァージョンのフルートのパートをエンケンがハーモニカで吹いている。こちらのほうがライブ感が高い。

<ディスク2>
 こちらのディスクには主にリハーサル・スタジオでの録音物を収録した。1、2、3は、レコーディングのための準備、確認、バンドでやるための自己鍛錬、と思われる録音。生ギターの弾き語り。実際は1つの曲が何度も録音されている。そのひとつひとつを聴き直し、さらに歌い直し演奏を直していった。微妙な違いであっても疎かにしないエンケンの細やかな精神が表れている。
 アルバムやその後のライブでは「ごめんねさっちゃん」と変更されている「ごめんねみっちゃん」だが、4は、その本来形。カセット・テープ音源を収録した。おそらくラジオ付カセット・テープ・レコーダーでの録音であろう。録音停止スイッチを押す音も入っている。
 5は、「ブルースに哭く」と録音記録に記されていたが、現在知られている「ブルースに哭く」とは別の曲。タイトルと漠然としたイメージが浮かび、それをエレキ・ギターを弾きながら探っているもの。
 ライブで鍛えていった6は、ひとりに戻って歌を掴みなおそうとしているような激奏。ここで聴けるのは98年『もしも君がそばにいたら何んにもいらない』制作時の録音だが、アルバムに収録される形になったのはさらにその4年後、2002年発表の『幾つになっても甘かあネェ!』においてであった。
 曲ができたばかりのころの爆奏、激唱の7。この曲でここまで激しいものは他にない。喉から出血してしまったのではないかと心配になる。
 8は、エレキ・ギターとドラムスをエンケン一人でやっているこれもまた激奏。「ド・素人はスッコンデロォ!」に通じるもの。エンケンは練習スタジオではドラムスもよく叩いていた。『惚れた!惚れた!』収録版では生ピアノを弾いているが、9はそれをフェンダー・ローズ(エレクトリック・ピアノ)で弾いているもの。美しい音色は優しいタッチならでは。貴重な一曲。
 エンケンは実に多くの録音物を残しているが、リハーサルでもレコーディングでも変わらぬ姿勢で音楽に対していたことがよくわかる。10は、レコーディングの合い間の“友情音楽監督”金子章平とのおしゃべり。『エンケンの四畳半ロック』制作時の1コマ。このアルバムでは、エンケンがマイクに向かっているときはテープを常に録音状態にしていた。『満足できるかな』のときもそのように制作していた、ということが下敷きになっている。金子章平は『満足できるかな』の担当ディレクター。そのときの録音担当エンジニアだった北島保則が『エンケンの四畳半ロック』でも録音を受け持っている。

 

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DISC1(生ギター編)

1. ラーメンライスで乾杯
2. おでこにキッス
3. Who do you love !
4. ラブレター (未発表曲)
5. 裸の大宇宙
6. 荒野の狼
7. 伊福部昭と早坂文雄  (インストゥルメンタル/未発表曲)
8. 史上最長寿のロックンローラー
9. 頑張れ日本(日本サッカーの応援歌)
10. 嘘の数だけ命を燃やせ
11. 夢よ叫べ
12. 暗闇の帝王(ふくろうと黒猫)

DISC2(通好み編)
1. やっぱりあなたの歌じゃなきゃ
2. フォロパジャクエンNo.1
3. どうにかなっちまう
4. ごめんねみっちゃん
5. ブルースに哭く 2009(インストゥルメンタル )
6. 男のブルース
7. おぉい!みんな!
8. ビートルズをぶっとばせ!
9. いつもあなたを想っている(インストゥルメンタル)
10. 番外“踊ろよベイビー”レコーディング中の会話

DISC3(DVD) 純音楽の風景
1. 1996年8月〜9月東京FMレオーディングスタジオ「夢よ叫べ」レコーディング2. 1996年1月20日 浅草 新年会
3. 1996年2月6日〜10日 新潟
4. 1998年2月 スタジオ・サンシャイン、フリースタジオ湘南「もしも君がそばにいたら何んにもいらない」レコーディング
5「夢よ叫べ」PV(デジタルリマスター)
付録1.2011年9月13日 伊豆スタジオ「ちゃんとやれ!えんけん!」レコーディング 『俺が死んだ時」
付録2.2011年9月14日 伊豆スタジオ「ちゃんとやれ!」えんけん!」レコーディング「もうちょっとだけ頑張ってみようかなー2011年3月14日月曜晴れー」
 

 


― 言音一致の純音楽家、遠藤賢司(通称エンケン) ―

1947年1月13日、茨城県勝田市(現ひたちなか市)生まれ。
1969年、自作曲「ほんとだよ/猫が眠ってる」で東芝よりデビュー。
生ギターを琵琶のように掻き鳴らし自身の内面を吐き出すように歌う己の表現は、当時の音楽シーンに衝撃を与えた。
翌70年、アルバム「niyago」、71年「満足できるかな」は、NMM誌の日本のロック賞にも選ばれ、収録曲「カレーライス」もヒット。
その後も、日本ロックの名盤「東京ワッショイ」、近年の代表作「夢よ叫べ」等…評価の高いアルバムを発表し続けている。
2005年、初の監督・脚本・主演を努めた音楽映画『不滅の男 エンケン対日本武道館』が全国公開。
日本語のロックの礎を築いた草分け的存在であると同時に、一生を通して自身の音と言葉で、弾き語りからバンドまで、ギターは勿論、ドラム・ピアノ等など、ジャンルに囚われず自由に過激に音樂と対峙、純音楽家として後輩たちに多大な影響を与え支持されていた。
2014年、デビュー45周年記念アルバム「恋の歌」、2016年6月、胃がんで闘病中と発表。2017年1月、初のピアノアルバム「けんちゃんのピアノ画(スケッチ)」発売。2017年6月29日、渋谷「クラブクアトロ」でのライブが最後となった。2017年10月25日、次のアルバムに向けて準備していたが体調が悪化して急逝する。
2018年1月「ラストライブ 猫と僕と君」を発売。

*浦沢直樹作『20世紀少年』の主人公遠藤健児(エンドウケンジ)名前の由来とされ映画にゲスト出演、2013年公開の宮藤官九郎監督脚本映画「中学生円山」、2016年公開の園子温監督脚本映画「ひそひそ星」に出演。



 

<関連リンク>

遠藤賢司アーティストページ
http://midiinc.com/cgi/contents/commodity.php?a=176

遠藤賢司公式ホームページ 遠藤賢司秘宝館
http://enken.com/wp/

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