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薩摩焼を生きる -十五代沈壽官-


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長期にわたって取材、収録した匠の陶工の記録ドキュメンタリー

あまたの情報に囲まれている現在、生き方や文化や社会に関して真摯に考えることが今まで以上に大切です。その思考の一助になればと、作品価値と歴史的背景そして未来への展望を象徴する事象を代表するものとして沈壽官について取材をし映像化しました。単なる美術記録映像ではなく、作品を深く理解するために作家に真摯に向き合った作品です。
 取材・収録期間は10年におよび、その期間に調査、分析、交流、判断、再考をして沈壽官の何たるかをきちんと伝えるために努力を重ねてきました。
 長期にわたっての取材は十五代が語る歴史と伝統そして未来を映し出し、芸術の枠にとどまらず、人間が生きていく指針にもなる内容です。
 匠の作品と魂の価値を十分に伝わるようにこころがけました。構成した映像は作品論・作家論を超えて人間ドラマのような仕上がりです。
美術愛好家だけではなく、より多くの人に沈壽官の素晴らしさを届けられる映像になりました。




 

沈壽官プロフィール

1598年(慶長三年)、豊臣秀吉の朝鮮出征(慶長の役)の際に島津義弘は朝鮮陶工80数名を連れ帰りました。その中に、初代「沈 当吉」がいました。沈家は、慶尚北道青松の名門でした。その子孫たちが薩摩焼を作り育ててきました。沈壽官を世界的に有名にしたのが1873年(明治六年)のウィーン万国博覧会でした。出品された十二代の六フィート(約180cm)の大花瓶一対は絶賛を浴び、以後「サツマ」は日本陶器の代名詞になっていきました。本企画は朝鮮陶工たちの、運命と望郷の念を持ちながら薩摩の地において生き続け、薩摩焼を伝承してきた一子相伝の系譜を記録していきます。

沈壽官十四代
 昭和39年4月十四代沈壽官襲名
 白薩摩による金襴出や透かし彫り、黒薩摩の作品など幅広く手掛ける作家。
 司馬遼太郎の小説「故郷忘れじがたく候」に主人公として登場。
沈壽官十五代
 昭和58年(1983年)早稲田大学を卒業。
 昭和63年(1988年)イタリア国立美術陶芸学校を終了。
 平成21年(2010年)10月フランスパリ・エトワール美術館にて「歴代沈壽官展」を開催







 

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薩摩焼を生きる -十五代沈壽官-
[DVD] : CXBL-1007
¥3,500 (税抜価格)+税
販売元 : 株式会社ミディクリエイティブ
発売日: 2020/5/27(水)

 


一章 沈壽官の紹介

1-1 薩摩焼
鹿児島県美山薩摩焼沈壽官窯
沈壽官15代の紹介
作品1) 「薩摩二重透総彫香炉」(15代)
沈壽官15代のコメント

二章 来歴

2-1 沈家の来歴
400年以上前移入と薩摩焼の誕生
沈壽官15代のコメント
作品2)「沈当吉像」(15代)
作品3)「城薩摩茶椀伝火計手」(初代)
作品4)「白薩摩観音座像」(9代沈当栄)1772
12代沈壽官について 15代コメント
作品5)「錦手松竹鶴図花瓶」(12代)
作品6)「錦手四君子図蓋透彫角形香炉」(12代)

 2-2 1867年パリ万博
1867年パリ万博、薩摩藩出展
作品7)「錦手ネズミを見つめる母子像」(12代)1880〜1990
12代の世界観
作品8)「錦手紅葉鹿置物」(12代)
作品9)「錦手舌切り雀民話置物」(12代)

三章 パリ展示会

2010年10月
沈壽官歴代の作品展示会を初めて、パリで開催。
パリ市内で本物の薩摩を探すが、見つからない。
三越エトワールで初代〜15代まで100点の展示。
開催初日、15代スピーチ。
二日目、15代ギャラリートーク。

四章 沈壽官窯

3-1  登り窯火入れ
   15代による焚き上げの技法
   次男を指導する15代
  最後の薪入れ

3-2  美山窯元祭(毎年11月)
薩摩焼体験、ろくろ、絵付けなどのイベントがある
窯出し

五章 帰国記念展

2011年1月 日本橋三越本店
パリ歴代沈壽官展 帰国記念展
14代沈壽官のコメント
15代の葛藤

六章 韓国での催事

2017年秋
韓国慶尚北道青松(チョンソン)
沈家発祥の地への里帰り(15代、二十代から毎年)
青松民芸村(2014沈壽官陶芸展示館)
韓国お茶文化
日本の茶を沈壽官陶器で
文化の移動と変化・発展

七章 未来へ(相伝)

15代 長男の修行
作品10)「薩摩夏香炉」(15代)
15代コメント
歴史と伝統を革新と創造で未来へつなぐ








 

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