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うたとギター
シンガー・ソングライターがギターを弾きながら一人っきりで歌っているアルバムを聴きながら…

Jeff Tweedy - Sunken Treasure - Live in the Pacific Northwest (2006)


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これはDVD。弾き語りライブ・ツアーを追ったもの。

見たときにはちょっと失望した。ジェフ・トゥイーディーに失望したわけではなく弾き語りというものに。

楽しそうじゃないのだ。本人も観客も。途中、観客がざわついていてそれを本人が叱るというシーンもわざわざ入れてある。たしかにそう、アメリカ人って大騒ぎしながらライブを見るよな。私語あたりまえ。それなのにラストの方でドラマーが加わってバンドのように派手な演奏が始まると、急に会場も、そして本人も盛り上がるのだ。弾き語りではダメだ、と言っているかのようにさえ思えた。Wilcoのジェフさんでダメなら、誰の弾き語りであろうと、弾き語りでは大きな会場ではダメだ。

と、数年前に見て放っておいたのだけど、今年になってこのJeffさんの弾き語りライブのブートをまとめて聴くことができて、考えが変わった。考えを変えられた。どれを聴いてもすごく盛り上がっているのだ!会場も、そして本人も楽しそうで、MCもノリノリで喋りまくっている場面も多い。そして、演奏も、音も、すごくいいのだ。このDVDではギターの音も、いかにもマグネットのピックアップのラインの音なのだけど、観客に聴こえている音はもっと良かったのだ。

弾き語りって最高!って思えるライブをジェフさんはしている。この人、バンドをやってるけど、本質的にはフォーク・シンガーなんだ〜って思ってしまう。

このDVDの時点では弾き語りでのライブがまだこなれていなかったということなのか、いやきっとそうではなく、このDVDはひとつの作品なのだ。ライブの模様をそのまま映した、というものではなく、シリアスな作品としてこれを作ったのだ。他のWilcoのDVDのように。笑ったジェフさんの顔ってあんまり見たことないけど、ブートでは冗談言いまくりでよく笑ってもいる。

ということでこのDVDをだしにして、また海賊音源を紹介しちゃってるようで気が引けるのだけど、ほんとにすごくいいんです。ジェフさんの弾き語りライブ。今年いちばんよく聴きました。弾き語り最高!

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