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かくめい日和

詩;波雲


先月、南国へちょっと行ってきました。
冬が嫌いです。
出来る限り小さくまとまって、縮こまって、
無駄なエネルギーは使わずに出来れば、穴蔵で
春が来るのをじっと待っていたいほど、
冬が苦手です。

夏生まれは夏が得意で、
冬生まれは冬が得意と言います。

あてはまりますか?
私はぴったり!夏生まれ、南国育ちなので、この寒い寒い
冬は拷問です。といいつつ、東京よりもよっぽど寒い、
北京やミシガン州に住んでいたこともあります。北京もミシガンも、-10度の世界でした。嫌いなのに、縁がある。摩訶不思議なものです。

ということで、南国へちょこっとでかけた時に
インドネシアに向かう飛行機の上
で書いた2つの詩をのせたいと思います。

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波雲


波雲が続く
見えないその先まで
ビールの泡のごとく
やわらかそうな波雲
すくってお風呂に浮かべたい
みぞれを掛けてほうばりたい。
波雲の畑が
地球の終わりまで続いている。



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マニキュア


桜貝色の
マニキュアかって
今年最後の夏を過ごしに
南の南へ。

縮こまった冬の体を溶かして、
夏の体を呼ぶ。
ガルーダビールが
その最初の扉をあけた。
冬が少しずつはがれて、
わたしは、
めいりんになる。


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では、今からは即詩で今日の朝ご飯でも。


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新年会の次の日の朝





夜な夜な続いた
新年会のごちそうが
今日はちょっぴり
くたりと疲れている。
堂々としていた数の子も、
アボガドサラダも
お漬け物も、
残り物の宿命なのか、
本番の新年会で誰の胃袋にも
入らなかった
脱力感からか、
心なしか今日は
気合いが感じられない。

みそ汁と、白米と残り物。
それが今日の朝ご飯。

元気なのはつくりたてのみそ汁だけ。
昨日の豪勢な食卓では
スポットも当たらなかっただろうに
今日は主役を勝ち取っている。

お酒で疲れた体に、
美味しいものを食べ過ぎた体に
心地よくお味噌汁がじんわりと行き渡る。

陰の薄くなった主役級のものたちは
すまなさそうに、
「はやく食べておくれよ」という顔をしている。

枝豆をぱくり、
数の子をぱくり、
色の変わったアボカドをパクリ、
みそ汁をズズズ、


今日の朝ご飯。

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みなさま良い一日を。

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