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かくめい日和

詩:さむい日


さむい日


寒い日は心配になる。
近所に住んでいる
たくさんの
ホームレスのおじさんが。
顔なじみ、
というわけでもないけれど
毎日
決まった時間に
決まった場所に
段ボールで家をつくるおじさんがいれば、
毎日
駅前で
堂々とリアカーにトータルの厚さ1mの
段ボールを積んで
その上に毛布をかけて
すやすやと眠るおじさんもいる。

こっそりと、名前を付けている。
リアカーのおじさんは
「次郎おじさん」
毎日、几帳面に家をつくるおじさんは
「正一おじさん」
鳩を飼いならしているおじさんは
「鳩おじさん」
住宅情報紙から、新聞、小説、
ノンジャンルでひたすら活字を1日中読み続ける
「インテリおじさん」

いろんな人がいる。
人の数だけ
波瀾万丈の物語があって、
良いとか、
悪いとか、
ひとくくりでは何も言えない。

でも、こんな
寒い日は
おじさんたちが心配になる。

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