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かくめい日和

詩:こびと


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こびと


君の足裏はやわらかい
とってもやわからい
まるでパンみたいだね
まるではんぺんみたいだね
まるでカスタードソースみたいだね
君の足はやわらかい

開いたり閉じたり
忙しい

そういえば君はまだ
この地球という場所に
ぽこっと出てきたから
たったの1ヶ月しか
たってないんだね

君はまだ這いずることも
立つこともできないから

君の足裏は
まだこの地上に一度も立ってはいないんだ

私の足裏は固い
何度この地面を踏んだのかもうわからない

砂の上を
海の上を
コンクリートジャングルの中を
釘の上を
草の上を
いろんな上を歩いた

歩くごとに皮は厚くなって
盾のようになってしまった。


君の足は
まだ何も踏みつけていない


地面も
心も
時間も


何も知らない足裏は
何も踏んでいない足裏は

すやすやと眠っていた
すやすやと眠っていた

体ごとお父さんに預けて
体ごとお母さんに預けて


足裏も頭も手も
みんなみんな
眠っている

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