残照

寺尾紗穂

MDCL-1502　￥3,000 (税抜価格)+税 ／[CD] ／2010.6.23

「アジアの汗しみこんだこの国のビル／だからそうなんだビル硝子が青空映すのは」（「アジアの汗」）というラインに象徴される、都市の隠れたレイヤーを見抜く強い眼力、「あなたの骨壺もちたかったな／愛したあなたもひとかかえ」（「骨壺」）というラインに象徴される、絶対的な孤独を知っているのにも関わらず、凛とした心。シティ・ポップス--というと、すっかり特定のアレンジとムードを指すクリシェに成り下がってしまった感があるが、このアルバムは、現在の都市に生きる人々の思いを研ぎすまされたリリックとメロディで描いた、2010年にしか成し得ない、本当の意味でのシティ・ポップスだと思う。傑作。磯部涼（音楽風俗ライター）

圧倒的なソングライティング・センスと歌声で、ティンパン世代をも巻き込む多くの人々を魅了している寺尾紗穂の待望のニューアルバム。 今作もピアノ弾き語りを中心に、様々なミュージシャンが随所に参加しています。 同時リリースされる『放送禁止歌』では、今作では修正せざるを得なかった楽曲の無修正・完全版を楽しむことができます。

Disc 1

• 01.　アジアの汗（Controlled Version）
• 02.　雌猫とわたし
• 03.　山帽子
• 04.　あなたの景色
• 05.　私が私を嫌いになった帰り道
• 06.　過ちの第一レーン
• 07.　蝉路
• 08.　骨壷
• 09.　家なき人（Controlled Version）
• 10.　残照