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2023.05.23

CINRAの『追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代』にてミディの作品が紹介されました

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CINRAで連載されている『追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代』にミディから、『戦場のメリークリスマス』(1983年)、『音楽図鑑』(1984年)、そして共同プロデュースした矢野顕子のアルバム『ごはんができたよ』(1980年)が紹介されました。

以下は本連載の紹介文からの抜粋となります。

2023年4月2日、坂本龍一がこの世を去ったことを知ってから、言葉にならない喪失感を抱え続けている。ただ呆然とするほかないなか「Ars longa, vita brevis. 芸術は長く、人生は短し」という本人が好んだ一節に触れ、残された自分にできることがあるかもしれないと思った。氏が長きにわたり発表してきた膨大な音楽作品を振り返り、書き残すことで、またわたしたちは新たに音楽家・坂本龍一に出会いなおすことができるかもしれない。そんなことを考えた。

CINRA「追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代

https://www.cinra.net/series/rip_ryuichisakamoto

『戦場のメリークリスマス』(1983年)

本作の記事を担当したのは、音楽や映画を中心に執筆を行っている村尾泰郎氏。坂本氏が作曲家として幅広く認知され、映画音楽の世界に入るきっかけになった『戦場のメリークリスマス』の魅力に迫ります。

松尾氏が中学生だった頃に映画館ではじめて同曲を聞いた時の印象や、その制作プロセス、坂本氏のインタビューでの発言など、さまざまな体験・逸話に触れられており、同作を聴く上でのリッチなコンテキストを提供しています。

https://www.cinra.net/article/202304-sakamotoryuichi3_ymmtscl

『音楽図鑑』(1984年)

YMO散開後、初のソロアルバム『音楽図鑑』。ライター/編集者の美馬亜貴子氏がその魅力に迫ります。

美馬氏は、『戦場のメリークリスマス』や、グラミー賞を受賞した映画『ラストエンペラー』のテーマソングなどの有名曲だけで、坂本氏の人生や音楽の本質を総括することはできないと指摘。また、坂本氏の音楽が世界の動きやトレンドを学ぶきっかけとなったとも述べられています。

本作を「ただ天衣無縫に音と戯れる彼の姿が刻み込まれている」と評し、遺作となった『12』との類似点についても触れるなど、坂本氏と本作について、新鮮な視点をもたらす論考となっています。

https://www.cinra.net/article/202305-sakamotoryuichi4_ymmtscl

『ごはんができたよ』(1980年)

本記事では「編曲家/演奏家としての坂本龍一」に着目し、15の名曲&名演に加え、矢野顕子『ごはんができたよ』(1980年)が取り上げられています。執筆は音楽評論家の松山晋也氏。

ジャンルを跨いで、数多くのミュージシャンたちのレコーディングやライブに編曲家/演奏家として関わった坂本氏の仕事を、その関連作品とともに振り返ります。『ごはんができたよ』について「矢野にとっても坂本にとっても最高傑作のひとつであるばかりでなく、日本音楽史に刻まれた一大金字塔」と評されています。

https://www.cinra.net/article/202305-sakamotoryuichi5_ymmtscl